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日記 Author/ 森山 秀貴

暮らしを考えるPart3

まだまだ寒い日が続きますね。
コロナが気になる毎日でしたが、最近ではウクライナ情勢が気になります。

今から77年前の1945年、第二次世界大戦が終戦した年、日本は420万戸の住宅不足でした。
1945年の日本の人口7,214万人、1世帯あたり5人が平均でしたので、1442万戸が必要なのに対し、4人に1人は住む場所がない状況になります。
戦争がもたらすものは、住まいを失う事だけではありませんが、一刻も早く、この事態が解決し、平和な日が戻ることを願いたいです。

先日、モリリフォームの業者さんにも参加いただき、社内で石綿取り扱いの講習会を行いました。


石綿(アスベスト)は誰もが聞いたことある物質で、身体に害があることも何となくお分かりかと思います。

令和4年4月から一定規模以上の建築物等について、石綿含有建材の有無に関わらず、調査結果を都道府県等へ報告することが義務となりました。
解体時に石綿を吸入ばく露うけた場合に人体に影響を及ぼすため、作業従事者はその取扱いについての知識が必要となります。

石綿は1955年に建材製品として多くのものに使われました。石綿は安価でありながら、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性など多様な機能を有しています。まさに夢の素材です。

石綿が問題視されたのは2005年(平成17年)、石綿建材を製造するメーカーが従業員が肺がんや中皮腫で死亡していたこと、工場の近隣の住民や従業員の家族が中皮腫を発症・死亡していたことを公表したことが発端となり、アスベストによる健康問題が、それを取り扱う労働者だけでなく多くの国民の問題であることが広く知られるようになり、社会的な問題となりました。

2006年(平成18年)9月1日より製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されましたが、1955年から2006年の間に建てられた建物には、石綿が使われている可能性があります。
必ずしも使われているとは限りませんが、解体、改装工事を行う作業者は飛散させないように作業しなくてはなりません。

石綿の取り扱い方が変わると、作業の手間、産業廃棄物の処理も通常以上に費用が掛かかります。他社とお見積りを比較した際に、解体費用に大きく差が出た場合、石綿の取り扱いが適切でない可能性がありますので、留意下さい。

4時間半の勉強会で、講師は石綿作業主任者を取得している社長の福田が行いました。日曜日の講習でしたが、貴重な一日になりました。

実際にFRS工法を行っている
動画などを公開しています