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日記 Author/ 森山 秀貴

暮らしを考えるPart12

今年も残り僅かとなりました。迎春の準備はできていますでしょうか。
年齢と共に一年の経過が早く感じます。兵庫へ移り住み2年が経ちます。息子が今年の11月に1歳の誕生日を迎えました。日々の成長が楽しみでなりません。来年も家族のために頑張っていきたいと思います。

先日、京都の亀岡市に家族写真を撮りにいきました。妻も私も好きな写真家さんで、
子供が生まれたらまた撮ってもらおうと話していて、息子が1歳になった節目に撮りにいきました。
携帯で写真が簡単に撮れる時代になり、子供にはたくさんの写真を残せていますが、やはりプロが撮ると違いますね。

我が子が1番可愛いという親の気持ちがわかります。
息子が少し大きくなったら、また想い出に撮りに行きたいと思います。

『暮らしを考える』も、早いもので12回目となりますが、話したいことがうまく伝えられていますでしょうか?暮らしの中で役にたてば幸いです。
今回は、冬場に起こる『ヒートショック』の話しになります。

『ヒートショック』とは?急激な温度変化で体がダメージを受けることです。
身近でもこのヒートショックで亡くなられた方がいると思います。
私の祖父は浴槽で亡くなり、友達はトイレで亡くなりました。
令和元年のデータですが、交通事故の死亡者が約3000人であったのに対し、ヒートショックに関連した死亡者数は4900人になります。
特に冬場に多いので、これからの時期、注意が必要です。

ヒートショックは気温の変化によって血圧が急激に上下し、血管の疾患が起こります。
浴室では、寒い浴室から浴槽に入った時、トイレでは大便をするときのいきむ時に起こりやすいとされています。いきむと血圧が上がり、いきむのを止めると急激に血圧が下がるので気温に関係なくても起こります。

ヒートショック対策
■浴室
1.入浴前と入浴後に水分を補給する
 入浴すると汗をかき、体内の水分が減って、血液がドロドロになります。その状態では  血栓ができやすく血圧が上がると脳梗塞や心筋梗塞になりやすいため、入浴前と後で水を飲むことで、血圧や血流の変動による脳疾患などを引き起こさない状態を作っておきましょう。

2.食後1時間以上空けてから入浴する
 食後は消化器官に血液が集まり、血圧はやや低くなっています。そこに入浴をするなど血圧を上げる行動をすると、血管内の変動がより大きくなり、ヒートショックを引き起こしやすくなります。

3.お酒を飲むなら入浴後に
 飲酒すると、血管が拡張し血圧低下を起こしたり、体の反応も低下して転倒しやすくなります。危険性が高まるので、飲酒後の入浴は避けたいものです。
人の体温が一番安定する時間帯は16~19時といわれており、この時間帯に入浴が推奨されています。ご高齢でお酒が飲みたい方は、夕方入浴して、その後晩酌にしてはいかがでしょうか。

4.部屋間の温度差をなくす
 脱衣所や浴室に暖房器具を設置するなどして暖かくしておくことが最も重要です。
浴室内に暖房器具がなくても、浴槽にお湯を溜めるときにシャワーを使って高い位置から浴槽に注いだり、お湯を張った浴槽のフタを開けておくなどすれば、浴室内は暖まります。
また、1番風呂は避けて2番目以降に続けて入ることにより浴室内が暖まっているときに入浴することができます。

5.ゆっくり温まる
 入浴時にはいきなり浴槽に入らず、心臓に遠い手や足からかけ湯をするなど、お湯の温度に体を十分に慣らしてから浴槽に入るようにすることで、急激な血圧の変化を防げます。

6.浴槽の湯温を低めにする
 浴槽の湯温が高いと心臓に負担がかかります。38℃~40℃程度のぬるめのお湯から入り、熱いお湯を足して徐々に温めるようにしましょう。

7.長湯をしない
 長湯をすると、心臓に負担がかかり、疲労感が増し、転倒しやすくなります。また、血圧が下がりすぎてしまい、入浴後に血圧が急上昇すると、そのショックで症状が発生しやすくなります。

8.浴槽から急に立ち上がらない
 浴槽から出るとき、急に立ち上がると血圧は急激に下がります。立ちくらみを起こし、転倒のリスクが高まります。

9.浴室に手すりをつける
 手すりがあれば、万一めまいが起きても、倒れる途中でつかむことができ、転倒を防げます。

10.他の人が声かけする
 入浴中にヒートショックが起きても、他の人がすぐ発見して処置をすれば、溺死にまでは至らないことが多くあります。
実際、公衆浴場では死亡事例が少ないのです。家族やヘルパーなどが入浴時に声がけをし、安否確認をすることも大切です。

■トイレ
1.寝室はトイレの近くにする
 高齢者は夜間頻繁にトイレに行くことが多くあります。寒い廊下を経てトイレに行くだけでも、心臓に負担がかかります。可能であれば、寝室はトイレに近い部屋に設定しましょう。

2.トイレに暖房器具を置く
 浴室や脱衣室と同様、トイレも小さな個室であり、寒い空間であるのが通常です。
現在は、人感センサー付き電気温風器や、ヒーター一体型の天井照明など、場所を取らない暖房器具も販売されています。それらを活用して、トイレに暖房設備を設置しましょう。

3.いきみすぎない
 排便の際にいきみすぎると心臓への負担が高くなります。また、排便後は急激に血圧が下がり、血圧の乱高下が激しくなります。普段からの便秘対策も重要です。

ヒートショックは65歳以上の方がなりやすいので、気を付けてください。

来年も暮らしに役立つ内容のブログを書いていきますので、また読んでいただけたら嬉しいです。
それでは良いお年をお迎え下さい。来年も宜しくお願いいたします。

実際にFRS工法を行っている
動画などを公開しています