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日記 Author/ 森山 秀貴

暮らしを考えるPart10

秋が深まり紅葉の美しい季節となりました。
先日、書写山へ行ってきました。はじめて訪れた書写山、紅葉を楽しめるのはもう少し先でしたが、多くの方で賑わっていました。

古い建物を見ると、その佇まいに魅了されますが、1番に、どのように材料を運び組み立てたか、工期とその工事に携わった人の数が気になります。今の時代だと電動工具や重機、資材を運ぶ車もありますが、その時代に行って工事の様子を見てみたいです。

昼食は書写山ロープウェイ近くの『御座候』でいただきました。天気も良く、庭がきれいなテラス席で、風も心地よく、秋を感じることができました。

秋はイベントが多い季節ですね、書写山も11月11日(金)から13日(土)の3日間、『書写山もみじまつり』が開催されます。紅葉を見に訪れてみてはいかがでしょうか。

今回の暮らしを考えるPart10は、『建築業の2024年問題』の話しになります。最後まで読んでいただけたら幸いです。

私たちの仕事は人の手で建物を作り上げる仕事になりますが、深刻な人手不足となっています。
若手の数が極端に少なく、総務省の労働力調査では2017年では、次世代の担い手となる29歳以下の職人の割合が11%という結果が出ています。
歳を取っても元気で働くことのできる時代ではありますが、当然限界があり、次世代にバトンタッチしないといけません。
特に建築業界は深刻で、これから若い人材をどう育てていくかが課題になっていくので、各社、存続する上で、その問題が大きく関わっていきます。

働く人ひとりひとりの問題を解決して、生産性の向上を図る『働き方改革』があります。建築業は働き方改革関連法の適用まで5年の猶予期間が与えられましたが、2024年に施行されます。
働き方改革関連法に基づく時間外労働の上限規制が適用されるため、人手が足りないからと、長時間労働させることができません。

京都で仕事をしていた時に、左官屋さんからこんな話を聞きました。
その左官屋さんは中学を卒業後、家に仕送りをするために上京、上京して45年経ちますが、上京した当時は1日200円の稼ぎで、自分のものは何一つ買えず大変だったと話していました。その当時、一人前の職人さんで1日2000円稼いでいたとのことなので、大変さがわかります。
時代は変わり、家に仕送りする人も少なくなり、今は自分の人生をどう豊かにするかで、仕事も自由に選べる世の中です。
これから先、グローバル化する中、外国人労働者を雇用すれば、この問題も少しは解消するかもしれませんが、魅力のある仕事にしないと、この業界に未来はありません。

10月16日の日曜日、京都のイベントに参加してきました。

京都にいた時に、住んでいたい町の神輿を担いでいましたが、3年ぶりにまた祭りを開催すると、町の会長さんから連絡があり、妻と子供を連れて参加してきました。
職人不足の話しをしましたが、神輿の担ぎ手も少なくなってきています。
私が住んでいた町は、近くに立命館大学があり、そこの学生さんも参加してくれたりと、担ぎ手がいて助かっていますが、この伝統がいつか途絶えてしまわないか心配です。

地域の方に喜んでいただき、久しぶりに住んでいた町の方と一緒に神輿を担ぐことができ、参加できて良かったです。息子に法被をいただきました。
次は息子に法被を着せて参加したいと思います。

実際にFRS工法を行っている
動画などを公開しています