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日記 Author/ 森山 秀貴

暮らしを考えるPart38

立秋を過ぎても暑い日が続いていますが、体調は大丈夫でしょうか?自分の事より人の心配をしてしまうぐらい、この暑さに参いってしまっています。皆様、無理をされないようにしてください。

炎天下の中、休日は屋外に出るのは避けていますが、先日、家族で大阪・関西万博に行ってきました。土日になると予約が直ぐに埋まり午前10時に入場したかったのですが、午前11時の予約になりました。
万博会場までは姫路駅からの直行バスがあり、行き帰りはバスを使いました。出発時刻が午前7時10分と午前9時があり、9時だと間に合わないので7時発のバスに乗りました。到着時間は午前9時25分、午前11時にしか入場できないので、その間の待ち時間、屋根のない屋外で1時間半ほど、暑くてたまりませんでした。入場して直ぐにビールで乾杯。息子はアイス。暑い日に飲むビールは最高に美味しいですね。

体を冷やして先ず向かったのは、万博のマスコット、ミャクミャクモニュメント像の前。
とりあえず記念に撮っておこうと列に並びました。

今回の目的は、大屋根リングを間近で見る事と、大屋根リングを歩いて1周できたらいいなと思っていました。
大屋根リングで使用されている柱は42cm角、梁は高さ42cm幅21cmとなります。どちらも集成材で、柱の50%は四国産のヒノキ、梁は福島産のスギが使用されていて、全体の30%が外国産材となっています。大屋根リングは世界最大の木造建築で世界ギネス記録に認定されています。組み方も木造建築の伝統工法(貫接合)を基盤に、現在の耐震基準を満たすように設計、施工されています。

大屋根リングは1周2キロあります。大人なら30分で1周できますが、暑さもあり、3歳の息子には無理だなと判断したので、1周するのは断念しました。
気を取り直し次に向かったのは、ポケモンのフォトスポット。息子は今ポケモンブームで、ポケモンGOという携帯のアプリでポケモン探しをしたり、イベントがあれば行き、ゲームセンターにポケモンフレンダというゲームをしに行ったりと、頭の中8割はポケモンかなと思っています。私が仕事から帰ると『パパ、ポケモンバトルをしよう!』と言ってきて、お互いにポケモンになりきりバトルします。

万博会場でもポケモンを見つけるとご機嫌な様子でした。
今回、万博を予約した後にパビリオンも抽選となりますが、予約して入ることができたので、東ゲートゾーンの『電力館 可能性のタマゴたち』に行きました。

パビリオンの数は全99となりますが、全てを周るのは数日掛かりそうです。
暑さもあり、また行こうとはなりませんでしたが、行くことができて良かったです。正直、妻の後押しがなければ行っていなかったと思います。

今回の暮らしを考えるPart38は今回の万博で一番興味があった『大屋根リング』の話しになります。最後まで読んでいただけたら幸いです。

大屋根リングは、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す大阪・関西万博会場のシンボルとなる建築物です。2023年6月から組み立てが開始され、2025年2月に完成しました。大屋根リングの内径は615m、1周2キロ、建設費は350億円になります。

設計者は会場デザインプロデューサーも務める建築家の藤本壮介。基本設計は、藤本氏に加え、東畑建築事務所と梓設計の共同企業体が担当しました。
藤本壮介氏のすごさは、建築と環境の境界を曖昧にし、自然と都市、内と外をシームレスに繋げるような、革新的な建築を生み出す点にあります。建築家を知って建物を見ないのでなるほどとはなりませんが、構造が変われば見方が変わったと思いますが、大屋根リングは世界最大の木造建築なので、これを形にしたことに凄さを感じています。国産材を多く使い、日本の伝統的な接合方法で組み建てられたことにも興味を持ったところでした。木造建築に携わっていると、規模は違いますがこういう建物を身近に感じます。今回は良い体験ができました。
藤本壮介氏はいくつか有名な作品があります。
▪フランス 仏モンペリエのレジデンシャルタワー「L’Arbre Blanc」

▪兵庫県 House K

▪千葉県市原 世界一大きなトイレ「Toilet in Nature」


▪東京都 武蔵野美術大学図書館

他にもたくさんありますが、私がテレビで見たものや身近なものを選びました。

大阪・関西万博は2025年10月23日で閉幕となります。残り2ヶ月少しとなりますが、行ってみる価値はあると思います。9月になると少し暑さが和らぎますが、閉幕前は人も混雑するので、早いうちに来場してみて下さい。

実際にFRS工法を行っている
動画などを公開しています