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日記 Author/ 森 友恵

春の風物詩、いかなごのくぎ煮。

兵庫県の春の風物詩と言えばいかなごです。

いかなごの名前の由来は諸説あるようですが、イワシ類のシラスによく似た稚仔魚をさして、「いかなる魚の子なりや」と何の魚の子か判らなかったことから「イカナゴ」と呼ばれるよう になったというのが一般的なようです。
また、稚仔魚は細長い群れ(玉)になって泳ぐ習性があり、春先に海面を泳ぐその姿から、漢字では「玉筋魚」と書かれます。 地域によって呼ばれる名前が異なるそうで、 関西では、稚魚はシンコ(新子)、親はフルセやカマスゴなどと呼ばれています。

 毎年いかなご漁の解禁日が近づくと、スーパーに醬油やざらめ砂糖など、くぎ煮用の材料が並びます。 「いかなごのくぎ煮」といえば兵庫県の郷土料理だそうで、播磨湾や大阪湾で獲れるいかなごの稚魚を醤油や砂糖などで煮込んだ「いかなごのくぎ煮」は、生姜や山椒を入れて甘辛く炊き上げます。我が家のくぎ煮はすりおろした生姜を多めに入れます。黄金糖の飴も忘れずに。
このくぎ煮があると、白米の消費量が普段より増します。
くぎ煮があればオカズが一品少なくても許す・・・と、我が家の子ども達は言うくらい大好物です。

そんなくぎ煮は私にとっては祖母の味です。幼いころから一緒に住む祖母が、この時期になると炊いてくれたものです。体調が悪くても、なぜかくぎ煮の時期になると腰がシャンと伸び、近所のスーパーを何度も往復していかなごを買いに行っていたものです。くぎ煮の時期は元気(笑)くぎ煮があるから元気・・・と、そんな話も笑い話です。
私も祖母に作り方を教えてもらい、毎年くぎ煮を炊いています。1キロでは足りなくて、この数年は何キロ炊いたか分からないくらい炊いています。
それでもやはり祖母の味を超えることができずにいます。「おばあちゃんのくぎ煮」好きな我が家の長男に毎年ダメ出しされています。
忙しくて今年は数年ぶりに作ることが出来ませんでした。義母からお裾分けで頂いたくぎ煮も、子ども達に一瞬で食べられ、私の口には入りませんでした・・・。
来年は時間をとって作りたいと思います。

実際にFRS工法を行っている
動画などを公開しています