断熱リフォームの重要性
設計の大下です。
物価高で日々のスーパーでの買い物でも驚く毎日ですが、
資材や人件費の高騰、土地価格の上昇、住宅ローン金利の上昇などで住宅の新築をせず、中古住宅を購入してリノベーションしたり、親族から空き家を譲り受けリノベーションして住まう人が増えています。
そんな方々にお伝えしたいのが、リノベーション、リフォームの優先順位についてです。
テレビ番組で、田舎の中古住宅や古民家を安く購入し、リノベーションして素敵に暮らされている人を紹介する番組が良く放送されていますよね。広い家で風通しも良さそうでゆったりのんびりとした暮らしに憧れます。だいたいリノベーション費用が最後の方に紹介されますが、私はいつも「安っっ」って思うのです。おそらく、見た目をきれいにしただけ、壁を抜いて部屋を広くしただけのリフォームだなあと残念に思ってしまいます。
まず古い家をリフォームする場合、お風呂やキッチン、トイレなどの水廻りをきれいにしたい、快適にしたいと思うでしょう。それと古民家のようなかなり古い家だと雨漏りがないかは気になるところですね。そして部屋のフロアーや壁や天井のクロスを貼り替えて、和室を洋室に変えようかな、外壁のリフォームもしようかな… などとなると思うのですが、そこで同時に同じレベルで検討してほしい事が、「断熱」と「耐震」です。断熱はもはやおまけでも贅沢でもなく、当然のように検討するべき事項です。耐震ももちろん大事なのですが、実はそれよりも大事だと言っても過言ではないぐらい断熱は重要なのです。
ヒートショックと言う言葉はすでに有名だと思いますが、温度変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといい、この血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。このヒートショックって交通事故よりはるかに多いってご存じでしたか?冬場に暖房で温められたリビンングから寒い廊下を通り洗面所で脱衣し、暖かい浴槽につかる… それが原因で心筋梗塞を起こす事があります。ヒートショックは身近にあるのです。ヒートショックを防ぐには部屋の温度を上げ、各部屋の温度差をなくす事が大事です。その事からも断熱リフォームの重要性が分かります。

断熱性の高い家は寿命や健康寿命を延ばすという事がすでに分かっています。朝の居間の室温が18°C未満の住宅に住む人の総コレステロール値、LDLコレステロール値が高く、また、心電図の異常所見が多いことまで分かっています。断熱性が高いと快適に過ごせるだけでなく、健康や寿命に大きく関わってくるとなると断熱リフォームの重要性が分かりますよね。
では実際に断熱リフォームって何をするのかというと、床・壁・天井に断熱材を施工し、窓サッシを断熱性の高い物に入れ替えるか内窓を設置する、または窓を小さくするなどの工事です。断熱材の種類ですが、モリリフォームでは、フェノール樹脂を使用したフェノバボードや高性能グラスウール断熱材、発泡ウレタン断熱材を吹き付ける方法などがあります。(LIXILのまるごと断熱リフォーム工法の施工例もございます)




床や天井の吹き付け断熱は状況により床のフローリングや天井をめくらず、床下や天井裏に潜り込み施工する事も可能です。
サッシの入替えや内窓の施工、断熱材は補助金の活用も出来ます。
断熱性能を高める事で省エネにも貢献でき、冷暖房の効きも良くなり光熱費が下がるメリットもあります。
断熱リフォームは工事が終わってしまえば目に見えない部分のリフォームで、優先順位を下げがちですが、これから快適に健康に暮らすためにすごく重要です。ぜひ、リフォームの際は断熱リフォームを検討してください。