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その他 Author/ 西郷真琴

『年末年始にみんなで観たい今年のオススメ映画!』

こんにちは!

寒いのがとにかく苦手なモリリフォーム工務の西郷です。

信じられませんが今年も残りわずか。
忙しくしている方もそうでない方も、今このブログをみてくださっているという事は、
きっと平穏無事に過ごされているということで何よりです!

でも寒い…!内窓や断熱工事もおすすめですが、とにかく今すぐホットになれる映画をご紹介したいと思います。

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)」

今年の始めに公開された香港アクション映画です。

香港アクション映画界のレジェンド、サモ・ハン・キンポーが(とても悪い役で!)出演しているのですが、見どころはそれだけではありません!

まずアクションが◎。冒頭の激しい格闘シーンからぐんぐんギアが上がる一方の、それはもう素晴らしいシーンの連続!(往年のファンがニヤニヤするネタも随所に…) 登場人物全てのキャラが立っていて、各キャラに合った戦い方・見せ場が熱い!ただ座って観ているだけでも汗をかく楽しい映画でした。 ※指がスパーッと切られるようなバイオレンスな場面もあります(映倫区分:PG12)

そしてその素晴らしいアクションシーンに花を添える、話の中心舞台である“九龍城砦”という場所ですが、なんと実在した場所です。

九龍(クーロン)城、と聞くと「あぁ~!」となる人が多いかもしれません。(多くないかもしれません)

ネットと、映画のパンフレットと、諸々本や雑誌の情報を元に説明しますと

大昔に海賊退治のための軍事拠点として作られたものが、香港の抱える複雑な事情によりどの国の管轄でもない実質無法地帯に。(日本軍が占領していたことも…)

やがて周辺国の政治的混乱も相まって難民達であふれたスラム街となり、平面で広がっていった住居群がコンクリート造へ変わると、違法増改築に次ぐ違法増改築で上へ増殖。

結果、「一度入ると二度と出る事は出来ない」と言われるほど複雑な怪奇な建造物群へ。
(映画はその頃が舞台となってます) 

そして警察も介入出来ない建物内部では違法行為が横行。地元民でも近づいてはいけない場所だった一方で、ないものは無いというほど様々な施設(商店、映画館などの娯楽施設、食品工場、手術室もある病院、学校に教会まで!)があり、城砦の外に暮らす人の生活にも大きく関わっていたという不思議な場所です。

気になった方は図書館へ行くと当時出版された様々な本が見つかるかもしれません。

80年代後半から90年代、欧米や日本では『東洋の魔窟』と言われ、そのミステリアスな存在が大人気で写真集なども多く出され、実際の九龍城砦を巡るツアーまであったそうです。(気になるけどちょっと怖い…)2000年以降もアニメやゲームの舞台になっていて、日本では若い人でも知ってる人は多いかもしれません。(多くないかもしれません)

現在公園となっている城砦跡地に、当時の全体像が分かる模型があるのですが、それも日本の調査団の資料を元に作られたものだそう。

このように、日本では人気スポットですが
当時の香港人にとっては九龍城砦の存在は黒歴史の面もあり、どちらかというと蓋をしたい過去…に近く、実は香港内に資料はほとんど残っておらず。

映画製作に集められた膨大な資料の中には日本のものもたっっくさんあったそうです。

そんな九龍城砦ラブな日本の資料のおかげ(??)で精巧な九龍城砦のセットが作られ、映画では激しいアクションシーンだけでなく、当時のリアルな人々の暮らしも描かれています。

一時は畳一枚分の広さに3人いるぐらいの人口密度(…どゆこと!?)で、一日中陽の当たらない場所がほとんどで上からゴミや汚水が降ってくる(…うぅう)。決して快適な住環境とは言えない城砦内で暮らす人々はたくましいですが、特別タフなのではなく、普通の人々です。活気ある商店の様子や住民同士の何気ない会話など、普通に世界中どこでも見るような、ちょっと懐かしいような、ホッとするシーンになっていて、そこも見どころです。(当時香港でも流行った日本の流行歌や文化が分かるのも面白い!)

『香港映画史上歴代No. 1大ヒット!』とポスターにありましたが、時代と共に香港人の九龍城砦に対する思いも少しずつ変わり、香港では昔の九龍城砦を知っているおじいちゃんおばあちゃんが孫と一緒に映画館へ来る、という光景も多かったそう。

今も複雑な事情を抱え揺れる香港の姿と、様々な背景を持ちながら懸命に暮らす九龍城砦の人々の姿が重なることも、映画大ヒットの背景にあるようです。

が、そんな事情を知らなくても思いっきり楽しめて、グッとくる映画です!!

さらに第二弾(その後のお話)と、第三弾(この前のお話)も制作が決まっているので、どちらが先に公開されるか分かりませんが楽しみですね!

そしてできればこの映画を観る前に厚めのチャーシューと炊き立てのご飯を用意しておくと良いと思います。(観れば分かります!)

…ちなみに今公開されている、ジャッキー・チェン主演の『シャドウズ・エッジ』も大変おすすめです!!

サモ・ハンに始まりジャッキーで終えれた2025年は個人的に良い年でした。

皆様におかれましては2026年も素晴らしい年となりますよう、末筆ながらお祈り申し上げます。

★その他のおすすめ香港映画★
・可愛いサモ・ハンも観てみたい! →『五福星』
・最強のサモ・ハンが観たい! →『おじいちゃんはデブゴン』※映倫区分:R15+
・お調子者のルイス・クー(トワイライト・ウォリアーズでは渋いロンギュンフォン兄貴を好演)、ダメ男なジャッキー・チェンを観るなら! →『プロジェクトBB』

実際にFRS工法を行っている
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