私達の道のり
子供や両親たちとの大家族での生活を過ごしてきたご夫婦の第二の生活スタイルとは
STORY OF
RENOVATION
子供や両親たちとの大家族での生活を過ごしてきたご夫婦の第二の生活スタイルとは
お客様からの出会いは、ご来場から。
お友達が当社で工事してくださった事を、
お客様に御紹介下さったようで、
地元の工務店を探しておられたお客様がご来場。
「これから安心して暮らせるリフォームをしたい」とのことでした。
今はお二人暮らしですが、
昔は、子供さんやご両親も一緒の大家族での生活。
「私達も仕事をしていましたからね。
家をどうかするというより、毎日時間に追われる生活でした。」
とご夫婦はおっしゃいます。
訪問すると、ご主人は、庭で剪定されていて、
玄関戸を開けると、建具や窓は開け放たれ、
風がとおり、
整理整頓された立派なお宅。
ところどころには素敵な作品が飾られています。
「お父様が、芸術に長けてらしたので、
季節にはここにはこれを飾るっていう決まりが
うちにはあるんですよ！」
と奥様がおっしゃいます。
「だから、お父様の御意思を引き継ぐ部分以外のところを
リフォームしたいなと思っています」
その部分が、リビングや水廻りでした。
「なんかだだっ広くて、そして、暑くて寒くて」
訪問した時は、夏。
エアコンが設置されていないリビングに、奥様が汗をふきふき、
それなのに、
私達に扇風機を向けていただき
お話していたいたことを覚えています。
「夏のね、そうめんなんて地獄ですよ」と奥様。
ガスでお湯を沸かしてそうめんをゆでる熱さは
とんでもなく苦痛だったそうで。
「そして、冬の寒さ。本当に震えます」
今は子供さんも別に家を建てられ、
夫婦2人での生活。
「将来住む人もいないし、
どう家に手を掛けるか悩んだけれど、
元気な今、
私達が安心して安全に楽しく暮らせるリフォームをしようと思いました。
すべての部分じゃないのよ。
私達の暮らせる部分だけ。贅沢はいいません。」
そこから、リフォーム計画は始まりました。
水廻りの工事を終えてから、
リビングの工事を。
引き渡しの時には季節は変わり、冬支度の時。
完成した浴室・洗面。
断熱を敷き込んだ床に、土壁にガイナ塗装をし断熱性能を高めた壁。
室内には、ベンチも設置。ベンチには収納もついています。
「ベンチなんて！と思っていたけれど、今なんて、
朝はみがきする時、
靴下はくときでさえ、ここを使っています」とご主人。
洗面室から、浴室まで続く手すり。
あったかい断熱の入った浴室。マタギやすい浴槽。
「手すり」って、必要になったからつける物のような
「とってつけた」イメージもありますが、
前もって予定していた手すりはもはやデザインです。
リビングには、アイランドキッチンで、
ご夫婦で料理や配膳できるスペース。
背面にあるカップボードや全面にあるパントリーに、物を収納しています。
そしてそして、壁面には、ギャラリースペースが。
「あれっ？奥さんの趣味を飾るんじゃなかったんですか？」
「(笑)そうそう、でも、ここにもお父さんの作品も一緒に飾りたいな～と思ってね。
そして息子の作品もね。
こうやってひとつづつ、家族の作品を並べてね。
これに勝る作品ができたら取り換える。
そんな張り合い（使命感？緊張感？）があっても
いいんじゃないかな～って」
と奥様。
「あの～。ご主人の趣味は・・・・」
「主人はね。あの庭の木と、畑の野菜！」
そんな、笑い話もあり、とても心なごむリフォームとなりました。
そして、そして、奥様のかねてからのお願いですが。
それがこちら。
ご主人と奥様二人で使う勉強机。
いつまでも勉強熱心なご夫婦。
新聞や本を読んだり、
作業をしたり、
村の用事をしたり、
手芸をしたり、、
そんなことを共有するのではなくて、半分づつ。
「片づけてよ。」「あれどこ行った？」なんて
言わなくて済むように、スペースも収納も半分。
そして、そこに灯すライトは、
お父様が作られた籐の笠。
これを加工させていただきペンダントにしました。
温かい気持ちになれたリフォームでした。
お料理がお好きな奥様が、汗をかくことなく、
ご主人の作った野菜で、料理を楽しめる
そんな毎日を過ごしていただいています。
